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鉄道に活用される安全標語3Hとは?電車の運転士にとって危険な作業

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鉄道会社の3Hとは

工場の現場などで使われている安全標語3Hをご存知ですか?

安全第一の鉄道会社でも活用されています。

今回は3Hに照らし合わせて、電車の運転士にとってどのような作業が危険なのか具体的な例を挙げて解説していきます。


ファルコ

1970年生まれ。鉄道会社に入社し、駅員(1年)→車掌(3年)→運転士(30年)に従事。鉄道ファンだけでなく普段から電車を利用するすべての方が分かるような記事作りを心掛けています。

安全作業標語3Hとは?

安全標語

3H(エイチ)とは主に工場などで安全作業を行うために使われている標語です。

初めて、変更、久しぶりの作業の時にヒューマンエラーが起こりやすいということをわかりやすく表現し、なおかつ意味深い標語になります。

鉄道会社も安全が一番優先度の高い取り組みなので、この3Hが活用されています。

特に電車の運転士では変更久しぶりな作業が危険です。

初めての作業も含まれるところもあるので、今回は変更と久しぶりな作業の2つに絞って電車の運転士の具体的に気を付けるところを解説していきます。

電車の運転士にとっての変更の作業とは?

ダイヤ改正

鉄道で変更の大きな節目といったらダイヤ改正です。

ダイヤ改正で電車の時刻や番線が変わったり、乗務する車両や路線が変わったりすることもあります。

特にダイヤ改正の直後は危険なので、職場によってはホワイトボードなどで各運転士が危なかったところを書き込んで共有していたりします。

また、ダイヤ改正は改正前の記憶があることで、思い込みによるミスを誘発するという怖さもあります。

ダイヤ乱れなどの非常時

ダイヤ乱れでは通常入らないような番線や線路に入ったりします。

番線や線路が違えば、信号機や停止位置も違うのでミスが起こりやすくなります。

非常時は突発的に起こるので、普段からそのような場面を想定して訓練やイメージトレーニングをしておくことが重要なのです。

設備の変更

信号機や停止位置目標の変更、あとは線路切り替え工事などでカーブの曲がり具合が変わり、制限速度が変更になったりすることなどが挙げられます。

このような変更があるときは漏れのないように事前に全運転士に周知されます。

電車の運転士にとっての久しぶりな作業とは?

電車の運転士は行路という仕事の種類がたくさんあります。

イメージ的にはA番、B番…Z番まであるような感じです。

ですので、同じ仕事をするのは数ヶ月先ということも全然あるのです。

久しぶりな作業をするときは事前に復習したり、周りの運転士に聞いたり、不安を払拭してから乗務することが重要です。

過去には不安なまま乗務をして列車衝突事故など大きな事故を起こした例も多数あります。

電車の運転士にとって怖い慣れ作業

3Hの変更、久しぶりと逆になりますが、同じ作業が続いて慣れすぎてしまうのも怖いです。

いつもはこうだから大丈夫だろう、と憶測で行動しやすくミスが起こりやすいのです。

普段は99.9%青信号のところで急に赤信号が出てたら気づいて止められるでしょうか?

止められなかったら最悪列車衝突にも繋がります。

このようなことのないように普段から意識を込めて指差確認を行うことが大事なのです。

京急電鉄のトラック衝突事故も慣れ作業が原因?

私が慣れ作業で思い出すのは2019年9月に京急電鉄であったトラックとの衝突事故です。

踏切障害物検知装置が動作していたにも関わらず、ブレーキが遅れトラックと衝突した事故で、電車の運転士も書類送検されました。

おそらく、踏切の直前横断などで日常的に障害物検知装置の動作があったので、今回もすぐに動作が止まるだろう?という思い込みがあったのだと思います。

普段から疑いの気持ちをもって最悪の事態を考えながら運転することが電車の運転士には大事なのです。

あとがき

今回は電車の運転士の仕事の中で、変更と久しぶりな作業の怖さ、逆に慣れた作業の怖さについてお話ししました。

電車の運転士は一歩間違えたら死傷者を出してしまったり、逮捕されたりする可能性のある責任の大きな仕事です。

悲しい事故を起こさないために、3Hなどの標語を活用して社員に注意喚起することが必要なのです。