
電車のホームでは、知らないうちに危険な行動をしてしまっている人も少なくありません。
車掌はドアの開閉や発車確認を行いながら、ホーム全体の安全を常に確認しています。
その中で、思わず「ヒヤッ」とする瞬間がけっこうあります。
ちなみに、運転士の視点でも「ヒヤッ」とする瞬間は多くあります。
ファルコ
1970年生まれ。鉄道会社に入社し、駅員(1年)→車掌(3年)→運転士(30年)に従事。鉄道ファンだけでなく普段から電車を利用するすべての方が分かるような記事作りを心掛けています。
この記事の目次
1. 電車で危険な行動10選|車掌がヒヤッとするNG行動とは
実際に現場で車掌がヒヤッとする場面を、具体例で紹介します。
① 電車の近くで見送りをする人
夜の時間帯になると、電車から降りた人が車内の人に手を振って見送る光景があります。
しかし、黄色い線の外側で見送っていると、安全が確保できないため車掌は電車を発車させることができません。
安全な位置に移動してもらうのに放送をしますが気づいてもらえないことをしばしば。
気づいてもらえないときは現場に直接言いにいくこともあります。
見送りをする際は、必ず黄色い線の内側に下がるようにしてください。
② 電車と併走する人
発車後に車内の人を見送るためなのか、ふざけて電車と一緒に走る人もいます。
荷物が挟まれて引きずられているのではないかと車掌が誤認する可能性があり、緊急停止につながることがあります。
③ 降車後に黄色い線の外側を歩く人
電車を降りたあと、そのまま黄色い線の外側を歩いている人がいます。
この位置に人がいると、ドアを閉める時に死角ができてしまい、ドアを閉めるのに時間がかかってしまいます。
④ 駆け込み乗車をする人
車掌として最も怖い行動のひとつです。
人の目で全てのドアを完全に確認するのは難しく、駆け込みによって挟まれ事故が起きるリスクがあります。
⑤ 傘や手足をドアに挟む人
駆け込み乗車時に、わざとドアに物や体を挟む人もいます。
小さなものはセンサーが反応しない場合もあり、そのまま発車してしまう危険性があります。
⑥ 駆け込み降車をする人
ドアが閉まったあとに無理に降りようとする人もいます。
車掌にとっては予測できない動きであり、非常に危険な行為です。
⑦ 乗れなかったことに怒りをぶつける人
乗れなかったことに腹を立て、怒鳴ったり威圧的な態度をとる人がいます。
中には実際に暴力行為や唾を吐くケースもあり、その場合は安全確保のため電車を停車させ、対応することになります。
⑧ 発車メロディの無理な要求
発車メロディの録音を目的に、長く鳴らすようお願いされることがあります。
しかし車掌は信号や時刻を確認しながら業務を行っており、対応は難しく、ミスをしてしまう可能性もあるため、安全にも影響します。
⑨ 降りる人を優先しない人
乗車を急ぐあまり、降りる人を優先しない場面も見られます。
これはお客さんの視点でもイラッとくることありますよね。
お客さん同士のトラブルや電車の遅れにも繋がります。
⑩ 混んでいる乗車口にまとまってしまう人
混雑しているドア付近にお客さんが集中してしまう光景があります。
「一箇所にかたまらず、空いている乗車口からご乗車ください」という放送を聞いたことはないのでしょうか?
お客さんとしては悪気はなく、気づかない場合も多いです。しかし、1箇所だけに人が集中すると、車掌はそのドアが閉まるまで待たなければならず、安全確認や発車の効率が下がってしまいます。
できるだけ空いている乗車口から乗ることで、スムーズな乗降と安全確保につながります。
2. あとがき
今回は車掌の視点から、ヒヤッとする行動について紹介しました。
何気ない行動でも、現場では危険に見えていることがあります。
電車の降車後、発車時には必ず黄色い線の内側に下がりましょう。
これから電車を利用する際に、少しでも思い出していただけたら嬉しいです。
