電車の運転士に英語は必要?現場の実態と使うフレーズを元運転士が解説

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電車の運転士に英語は必要なのか?

現在、インバウンド需要の増加により、鉄道業界でも英語を使う場面が確実に増えています。

一昔前までは、英語を使う機会はそこまで多くありませんでしたが、近年では駅や車内で外国人のお客様を見かけることは日常的になりました。

今回は、電車の運転士と英語の関係について、現場の実情も踏まえながら、さまざまな切り口で解説していきます。

ファルコ

ファルコ

1970年生まれ。鉄道会社に入社し、駅員(1年)→車掌(3年)→運転士(30年)に従事。鉄道ファンだけでなく普段から電車を利用するすべての方が分かるような記事作りを心掛けています。

この記事の目次

電車の運転士に英語は必要?現場での使用頻度

結論からいうと、英語は必須ではありませんが、話せるに越したことはありません。

運転士は基本的に運転業務が中心ですが、駅構内の歩行時などにお客様から声をかけられることがあります。

特に外国人のお客様から質問を受けることもあり、その際に英語が使えるとスムーズに対応できます。

ただし、職種ごとに英語の必要度には差があります。

  • 駅員:改札や券売機周辺での案内が多く、最も英語力が求められる
  • 車掌:車内巡回や放送などで英語を使う機会がある
  • 運転士:使用頻度は比較的少なめ

このように、英語力が最も必要なのは駅員であり、運転士は「あれば便利」という位置づけです。

鉄道員が使う基本英語フレーズ一覧

ここでは、鉄道の現場でよく使われる基本的な英語を紹介します。英語を調べたい人にも役立つ内容です。

電車の運転士=driver

主に電車の運転を担当し、国家資格が必要な仕事です。

現在は車掌の仕事も行うワンマン運転を実施する路線が増えています。

ワンマン運転はone-person operatedと表現します。

車掌=conductor

ドアの開閉や車内放送を主に担当します。

「指揮者」という意味もあり、個人的には鉄道の仕事の中でもかっこいい英語のひとつだと感じます。

駅員=station staff

駅で働く係員のことを指します。

広い意味では鉄道員全体を含むこともありますが、一般的には駅で働くスタッフを指すことが多いです。

券売機=ticket vending machine

切符を購入する機械のことです。

精算機=fare adjustment machine

乗り越し精算などで使用する機械です。

改札機=ticket gate

駅の入口や出口に設置されている機械です。

各駅停車=local train

特急列車=limited express

番線=platform number

「track number」と私は習ってましたが、実際の案内では「platform」がよく使われるそうです。

この電車=this train

よく外国人の方から「This train?」と聞かれることがあります。

これは「この電車で合っていますか?」という意味で使われています。

英語が話せなくても対応できる?現場のリアル

英語が得意でない社員の場合、実際の現場では単語とジェスチャーで対応することがほとんどです。

例えば、

  • This train OK
  • Next station
  • Change train

といったシンプルな英語と身振り手振りで案内するケースが多く、それでも意外と伝わります。

もちろん、最近は若い社員を中心に、TOEICや英検などを取得している人も増えており、以前より英語力の底上げは進んでいます。

鉄道会社で英語力は就職に有利?

鉄道会社は良くも悪くも古い体質が残っている業界ですが、現在は変革の途中にあります。

  • 少子高齢化
  • インバウンド需要の増加
  • 働き方の変化

こうした背景から、これまで以上に新しい価値観やスキルを持った人材が求められています。

その中でも英語力は、グローバル対応という意味で評価されやすく、就職活動においても有利に働く可能性があります。

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車掌が英語放送を行う理由とは

車内で英語放送が行われる理由は、外国人のお客様への案内だけではありません。

実は、社員が英語に慣れるための教育的な意味合いも大きく含まれています。

鉄道会社では、日常業務の中で英語に触れる機会を増やすことで、現場全体の対応力を高める狙いがあります。

そのため英語放送は、単なるサービスではなく、社員教育の一環としても活用されているのが特徴です。

実際の放送文は、英語に詳しい社員が作成したものをベースにしており、誰でも一定のレベルで案内できるよう工夫されています。

また、社内で英語の勉強会が開かれることもあり、発音や話し方の練習をする機会もあります。

ただし、すべての社員が英語に慣れているわけではなく、苦手意識を持っている人が多いのも現実です。

英語が苦手でも大丈夫?英語放送へのクレームの実態

「英語放送がうまく話せなかったら苦情になるのでは?」と不安に思う社員もいるかもしれません。

しかし実際には、個人が責められるようなケースはほとんどありません。

仮に英語の表現が不十分だったとしても、それを厳しく指摘しすぎると、現場で英語を使うこと自体に消極的になってしまう可能性があります。

鉄道会社としては、完璧な英語よりもまずはチャレンジして伝えようとする姿勢を重視しており、過度な注意によってその意欲が低下してしまうことは避けたいと考えられています。

そのため、多少拙い英語であっても実際に使う経験を積み重ねることが、結果的に現場全体の対応力向上につながるとされています。

まとめ

  • 電車の運転士に英語は必須ではない
  • 駅員・車掌の方が英語を使う機会は多い
  • 単語とジェスチャーでも十分対応可能
  • 英語力があると就職で有利になる
  • 完璧でなくても英語を使ってみる姿勢が大切

インバウンド需要が増え続ける中で、英語ができる鉄道員の価値は今後さらに高まっていくでしょう。
今のうちから少しずつでも英語に触れておくことが、将来の大きな強みになります。