【FX講座】金利と物価とは?為替との関係をできるだけ簡単に解説!

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目次

  1. はじめに
  2. インフレーション・デフレーションとは?
  3. 金利とは?
  4. 物価と金利の関係
  5. 為替と物価・金利の関係

はじめに

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こんにちは。

今回は株式やFX(為替)とは関連の深い、物価(インフレーション・デフレーション)と金利について書いていきたいと思います。

よく聞く言葉で基本でありながらさまざまなことが絡んでいて複雑で分かりにくいので出来るだけ分かりやすく説明していければと思います。

インフレーション・デフレーションとは?

まずインフレーションについて。

日本語では「貨幣膨張」と訳されます。

インフレーション=物価上昇=お金の価値の低下となり、簡単に言うと同じお金で買える物の量が減ります。

一見良くないことのように思えますが、政府はインフレーション=景気回復という認識で実際、景気回復には欠かせないものとなります。

景気回復に繋がるまでの過程は

  • 物の値段が上がる

  • 企業は商品の単価が上がり儲かる、社員の給料も上がる

  • 設備投資を積極的に行うようになり、関係会社も儲かる

  • 増えた給料で物を買うようになる

  • 物をほしい人が必然的に多くなるので多少の値上げをしても売れる

以後繰り返す

このようにしてインフレーションを通じて景気が良くなっていくのですね。

そして、インフレーションとは全く逆のデフレーションというものがあります。

日本語では「貨幣収縮」と訳されます。

デフレーション=物価低下=お金の価値の上昇となり、同じお金で買える物の量が増えて景気減速の引き金となります。

景気減速までの過程は

  • 物の値段が下がる

  • 企業は商品の単価が下がり儲からない、社員の給料も減る

  • 設備投資にも消極的になり、関連会社も儲からなくなる

  • 給料が減るので物を買わなくなる

  • 企業は売れない為、仕方なく値下げをする

以後繰り返す

しかし、このデフレーションより更に最悪な状況にスタグフレーションというものがあります。

スタグフレーションは物価が上がるのに給料は上がらない、という状況で原油高などもその一つです。

このような景気をちょうど良く調整するのが日銀が行う金融政策になります。

直接、物価を上げ下げすることは出来ないので金利を上げ下げすることで間接的に景気を刺激させます。

金利とは?

ここでいう金利は日銀が市中銀行に貸すときの利子です。

この金利が大元で銀行に私達が貸す(預金)ことで得る利息、ローンを組んで払う利子、FXで受け取ったり支払ったりするスワップポイントなど様々なところの金利が決まってきます。

この金利の大元である政策金利を日銀が調整することで景気を加熱させたり、冷ましたりします。

景気を加熱させる時には金利を下げます。

景気が加熱するまでの過程は

  • 日銀が政策金利を下げる

  • 市中銀行の金利も下がる

  • 利息が少なくなるので銀行に預ける企業、個人が減り、企業は設備投資を行い、個人は物を買うようになる

  • 企業が儲かるようになり、社員の給料も増える

  • 増えた給料で更に物を買うようになる

  • 物をほしい人が必然的に増えるので多少の値上げをしても売れる

  • 物の値段が上がる

金利を下げることによって最終的に物価上昇であるインフレーションを発生させ、景気を加熱させます。

逆に景気の過熱感を冷ます時には金利を上げます。

この場合の過程は

  • 日銀が政策金利を上げる

  • 市中銀行の金利も上がる

  • 利息が増えるので銀行に預ける企業、個人が増えて、企業は設備投資を控え、個人は物を買わなくなる

  • 企業が儲からなくなり、社員の給料も減る

  • 給料が減るので更に物を買わなくなる

  • 物をほしい人が必然的に減るので企業は商品を仕方なく値下げをする

  • 物の値段が下がる

金利を上げることにより、最終的に物価低下であるデフレーションを発生させ、景気の過熱感を冷まします。

物価と金利の関係

物価と金利は正比例しているとされており、物価が上がれば金利も上がり、物価が下がれば金利も下がります。

これは物価上昇=インフレーションが起きている時には企業、個人共に消費が増えるので銀行から借りるお金も増えることになります。

お金を借りたい企業、個人が多いので銀行としては貸す顧客が増え、貸すお金が不足するので金利を上げて顧客の預金を増やそうとします。

逆に物価低下=デフレーションが起きている時には企業、個人共に消費が減るので銀行から借りるお金が減ることになります。

お金を借りたい企業、個人が少ないので銀行は少しでも借りる顧客を増やそうと金利を下げます。

つまり銀行は懐に貸すお金が多くなると金利を下げ、少なくなると金利を上げ、調整する訳です。

為替と物価・金利の関係

円高になると海外から輸入した物が安くなりますので物価が下がります。

物価と金利は先ほど書いた通り正比例していますから物価が低下すると金利も下がります。

逆に円安になると海外から輸入した物が高くなり、物価が上がります。

物価が上がるので金利も上がります。

また、日本の金利が下がったり、アメリカの金利が上がったりなど、日本と海外との金利に差が開くと為替にも影響します。

投資家は出来るだけ安全で金利の高い国の金融商品に投資しようとしますから日本の金利が相対的に下がれば、日本から海外にお金が逃げて行き円安になります。

逆に日本の金利が相対的に上がれば、海外から日本にお金が集まってくるので円高になります。

このように物価、金利、為替が互いに影響し合い、日々修正を続けています。

原理は分かっても具体的に今為替がどの辺りのレートにあるべきかなんていうのは誰も分かりません。

しかし、金利、物価がどうなればどう為替に影響するかは覚えておく必要はあると思います。


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