電車の遅れる原因、発生頻度の高い順にTOP10をまとめました。
あくまで私の経験上の感覚でのランキングですのであらかじめご了承ください。
イライラする電車の遅れですが、理解が深まることで少しでも軽減されたら幸いです。
今回は山手線を例に放送文やLEDの案内文、運転再開までの目安などを載せてみました。
運転再開までの目安については運転再開までこのくらいのことが多いという参考にしてみてください。
ファルコ
1970年生まれ。鉄道会社に入社し、駅員(1年)→車掌(3年)→運転士(30年)に従事。鉄道ファンだけでなく普段から電車を利用するすべての方が分かるような記事作りを心掛けています。
1位:お客さま混雑
【遅延】山手線は、お客さま混雑の影響で遅れがでています。
この電車、途中駅での混雑の影響で遅れて運転しております。
通勤時間帯はお客さんの乗降に時間がかかり、ドアが閉まらなかったりします。
特に新入社員や新入生の多い時期には電車の乗り方に慣れてないので遅れやすいです。
運転再開までの目安:1分~10分2位:間隔調整
後続列車が遅れているため、少々時間調整させていただきます。
何らかの原因で後ろの電車が遅れた場合、前の電車を間隔調整で停車させます。
運転再開までの目安:1分~10分3位:踏切安全確認
【遅延】山手線は、踏切安全確認の影響で遅れがでています。
ただいま、前方の踏切の安全確認をおこなっています。
踏切のある路線でよく起こる踏切の安全確認。
踏切の非常ボタンを押された場合は運転再開まで時間がかかることもあります。
運転再開までの目安:1分~15分4位:危険を知らせる信号の受信
【遅延】山手線は、東海道線内での人身事故の影響で遅れがでています。
ただいま、この電車、危険を知らせる信号を受信したため、確認をおこなっています。
広範囲の電車を止める防護無線による遅れです。
運転再開までの目安:1分~10分5位:ホームの非常ボタン
【遅延】山手線は、新宿駅でのホーム上安全確認の影響で遅れがでています。
ただいま、新宿駅ホーム上の非常ボタンが押されたため確認をおこなっています。
ホーム上の非常ボタンを押される理由は急病人、荷物挟まり、車内トラブルなどです。
運転再開までの目安:1分~5分6位:車両点検
【遅延】山手線は、車両点検の影響で遅れがでています。
ただいま、この電車、車両点検が必要な場所に停車したため、しばらく停車を致します。
踏切の安全確認や危険を知らせる信号などの理由で停車した際にエアセクションという車両点検が必要な箇所に止まることがあります。
運転再開までの目安:5分~15分7位:線路内人立ち入り
【遅延】山手線は、線路内人立ち入りの影響で遅れがでています。
線路内に人が立ち入っているため、確認をおこなっています。
線路に人が転落したり、踏切内など人が立ち入ることがあります。
最近だと撮り鉄が線路内に立ち入ることも問題になっています。
運転再開までの目安:1分~10分8位:異常な音を感知
【遅延】山手線は、異音の確認の影響で遅れがでています。
この電車、走行中に異常な音を感知したため、これより車両と線路の点検をおこないます。
異常な音を感知すると運転士が線路に降りて現場に行き、原因を確認します。
線路と車両の点検をするので時間がかかります。
運転再開までの目安:10分~20分9位:人身事故
【運転見合わせ】山手線は、新宿駅での人身事故の影響で運転を見合わせています。
この電車におきまして人身事故が発生しました。しばらくこの場所にて運転を見合わせます。
人身事故は駅で発生すると大体は1時間ほどで運転再開しますが、駅と駅の間で発生すると運転再開までさらに時間がかかります。
運転再開までの目安:50分~90分10位:乗務員確認
【遅延】山手線は、乗務員確認の影響で遅れがでています。
ただいま乗務員確認をおこなっているため、停車をしております。
乗務員確認はトイレのほか、さまざまな要因が考えられます。
運転再開までの目安:1分~30分あとがき
さまざまな電車の遅れの原因についてランキング形式で紹介してみました。
別記事を含めるとかなり詳しく解説しているので電車が遅れる要因、電車の運転士が何をしているのか理解が深まったのではないでしょうか。