2020年11月26日にスピッツが1日限りのライブ『猫ちぐらの夕べ』を開催しました。
コロナの影響で4000人ほどしか入れないという条件でダメ元で申し込んでいたのですが、まさかのチケットが当選。
スピッツのライブ初参戦となったわけですが、本当に最高のライブだったので感想を書いていきたいと思います。
セットリストやMCを含め、多数ネタバレがありますのでご了承下さい。
スピッツのファンになったきっかけ
私は1995年にロビンソンが大ヒットした頃からスピッツを聴いたりはしていましたが、ほとんどシングル曲しか聴いてきませんでした。
ここ最近、熱が入りまくってアルバムの曲もほとんどわかるほどのファンになりました。
私がここまでスピッツに熱が入った理由はYouTubeでスピッツ公式チャンネルが公開した横浜サンセットのライブ動画を観たからです。
横浜サンセットは2013年夏に1日限りで行われたライブでその後、映画館でも映像が公開されたりはしましたが、DVDなどにはなりませんでした。
その幻の映像がコロナの自粛という環境の中でYouTubeの動画という形でファンに届けられました。(2020年12月20日で公開終了)
スピッツの音楽を聴くことはあってもライブ映像などはほとんど観たことなかったので、私にとってはいろいろと衝撃でした。
癒し系バンドだと思ってたスピッツがとにかくかっこいい!
そして流れる歌がとことんいい歌ばかり、聴いていくうちにアルバムの曲にもどんどん興味がわいていきました。
そしてボーカルの草野さんがかっこかわいい(笑)
MCではゆるゆるでメンバーの仲の良さが伝わってきます。
そんなゆるゆるなバンドが歌が始まった途端にかっこよく変身するのも魅力です。
楽曲だけでなくメンバーの魅力にも気づけたことが私のスピッツにハマったきっかけです。
『猫ちぐらの夕べ』チケット当選
ちょうどスピッツにハマってる時にスピッツが1日限りのライブをやるとの情報を目にしました。
まぁ当たらないだろうとダメ元で申し込みをしたのですが、抽選発表日、メールを見てみるとまさかの当選の文字!
別にいい事もしてないのにこんなにラッキーなことがあっていいのか?と正直思いました。
猫ちぐらの夕べの当日の会場の様子
会場は2020年に新しくできた『東京ガーデンシアター』というホールです。
場所は東京の有明でゆりかもめの有明テニスの森駅から歩いてすぐのところです。
会場に到着するとある程度の人はいたものの並ぶことなくスムーズに入れました。
コロナの感染防止ガイドラインに従い、検温があったことと、席は前後左右が空いてる状態だったのでとてもゆったりみられました。
そのほかには着席での鑑賞、マスクの装着、歓声と指笛の禁止が会場内のガイダンスでも案内されていました。
そして入場してみて何よりびっくりしたのが、ステージの近さです。
とてもコンパクトなホールで収容人数の割にステージの近さが魅力な会場とのことです。
『猫ちぐらの夕べ』セトリ予想
猫ちぐらの夕べはアルバムのツアーでもないし1日限りというのもあって全くセトリがよめません。
ただ、公式では着席でのライブでセットリストのほとんどがゆったりな曲という発表はありました。
ライブまでの日々は猫ちぐらの夕べのセットリストを予想しながら過ごしていました。
ゆったりめな楽曲を中心に勝手に私が予想していたセトリです。
- 猫ちぐら
- 猫になりたい
- 夕焼け
- P
- ガーベラ
- コスモス
- 楓
- シロクマ
- 歌ウサギ
- 優しいあの子
- 砂漠の花
- 鈴虫を飼う
- 雪風
- ランプ
ほんとにゆったりめオンリーですね(笑)
猫ちぐら、猫になりたい、楓はほぼ確実に歌うかな?と思っていました。
『猫ちぐらの夕べ』セットリスト
- 恋のはじまり
- ルキンフォー
- 空も飛べるはず
【MC】 - あじさい通り
- スカーレット
- 小さな生き物
- 魚
【MC】 - ハートが帰らない
- 猫になりたい
- 君だけを
- 僕のギター
【MC】 - 猫ちぐら
- フェイクファー
- 楓
- みなと
- 魔法のコトバ
- 正夢
【アンコール】 - 初恋クレイジー
【MC】 - ウサギのバイク
- ハネモノ
MCを行ったところは曖昧なので間違っている可能性もあります。
初のライブでしたが、メンバーが出てきた時から涙ぐんでしまって大変でした。
1曲目は恋のはじまり
実はそんなに私は聴いてこなかった曲でしたが、生演奏ということで聴き入ってしまいました。
2曲目はルキンフォー
え、全然自分が思っていたゆったりめセトリじゃない!
いい意味で裏切られました。
ルキンフォーは横浜サンセットの動画でも格好良くてお気に入りの楽曲だったので本当に嬉しかったです。
黄色い照明がサビにうまく盛り上げていたのもあってまた自然と涙が流れていました。
3曲目は空も飛べるはず
誰もが知っている名曲ですね。
90年代から聴いていたあの楽曲が目の前で演奏されている非現実感、ほんと不思議でした。
間奏の三輪さんのギターがすごく好きで三輪さん側の席の私は見入ってしまいました。
そしてMC。
横浜サンセットでの印象通り、相変わらず、ゆるいMC。
草野さんはゆるいと言ってましたが、ゆるいというよりグダグダ?(笑)な印象でした。
詳しいMCについては後述しています。
4曲目はあじさい通り
まさかのあのイントロ!
季節も全然違うのに!?さすが天の邪鬼の草野さん(笑)
そしてびっくりなのが普段、ポップでかわいい感じの楽曲だと思っていたあじさい通りがとにかくライブだとかっこいいのです。
演奏に迫力があって最後の高音ボイスを繰り返すところなんかは本当に聴き入ってしまいました。
5曲目はスカーレット
さわやかな昔から大好きな楽曲です。
コ~ヒ~の渦に~♪というところのメロディが特に好きで一緒に口ずさんでしまいました。
6曲目は小さな生き物
ここでまた涙腺崩壊。
ほんとに歌詞がいいんですよね。
ちっぽけ自分だけれど生き方次第で大きな存在になれると思わせてくれる応援ソングです。
7曲目は魚
イントロ流れた瞬間やったー!と思いました。
ライブ音声はファンクラブ限定でしか聴けない貴重な楽曲と知っていたので。
間奏の幻想的な演奏と水色の照明で夢の世界に入ったような気分になれました。
そしてMC。
次に歌うのは10年以上歌ってない久しぶりにやる曲ということで次の曲へ。
8曲目はハートが帰らない
ハモリが特徴的な楽曲できちんとクージーさんがハモっていて最高でした。
9曲目は猫になりたい
やっぱきた、猫ソング(笑)
予想通りでもこのやわらかなやさしい歌が実際に聴けて感動です。
10曲目は君だけを
これがまた最高でした。
唯一音源とは違い、サビから始まりました。
バラードなので草野さんのきれいな歌声が更にきわだち、自然と涙が流れてきます。
11曲目は僕のギター
こちらも草野さんの高音がとてもきれいな楽曲です。
実はこの曲もあんまり普段は聴いてなかったのですが、ライブで一気にお気に入り曲になりました。
ライブによって好きな曲が増えるのもライブの魅力ですよね!
MC。
草野さんが緊張した時には深呼吸がいいという話をしていました。
吸うことよりゆっくり吐くことの方が大事みたいで、ハートが帰らないの「あれから~~~~~~♪」という部分を活用していただけたらという話でした(笑)
12曲目は猫ちぐら
まぁ猫ちぐらの夕べですからやらないわけはないですよね。
でも生の猫ちぐらの音声を聴けたのはおそらく今回のライブが初めて?なのですごく貴重だったのだと思います。
13曲目はフェイクファー
こちらもあんまり普段聴いてなかったけどこんないい曲だったんだ?とびっくりしました。
やっぱり生演奏、生声ってやばいですね。
14曲目は楓
こちらもイントロ流れた瞬間きたー!って感じでした。
生で聴いてみたかった楽曲の一つだったのでほんと嬉しかったです。
最後のサビが始まる部分では演奏が小さくなり、ほぼ草野さんの声だけが会場に響き渡ったのですが、そこが本当に鳥肌ものでした。
15曲目はみなと
楽曲もよかったのですが、照明がいい仕事してました。
唯一ミラーボールが降りてきて会場全体をキラキラと水色に照らしていました。
16曲目は魔法のコトバ
ほんとにメロディが好きで元気をもらってる楽曲の一つです。
歌詞もある程度わかっていたので、マスクの下で草野さんと一緒に口ずめたのは忘れられない思い出です。
17曲目は正夢
さわやかソングが続きますね。
気づいたらアンコール前、最後の楽曲でした。
どうもありがとうございました!の声にもう!?って思ったくらいです。
そしてアンコール。
会場内のアンコールの手拍子が最初はバラバラだったのですが、数分かけてようやく会場内の手拍子が揃いました。
会場内のみんながすげー!って内心思っていたと思います。
そしてその手拍子揃った直後にメンバーが再登場、素晴らしい!
18曲目は初恋クレイジー
明るい楽曲なのにライブとの別れがもうすぐと思うと寂しくなってきます。
ここでメンバー紹介のMCがあって田村さんが「あぁ~まだやりたい~!」草野さんも「今からやるくらいの気持ち」って言っててそれでまた泣けました。
19曲目はウサギのバイク
ここにきて寂しさもぶっ飛ばすくらいの意外な楽曲の登場です(笑)
前半はほとんどラララ~♪とトゥトゥトゥ~♪のヘンテコソング(褒め言葉)でまさかこんな曲がアンコールでやるなんてびっくりです。
20曲目、ラストはハネモノ
これ、最高でした。
こんな会場内が一体化できる素晴らしい楽曲だったのですね!
手拍子をしながらスピッツと観客が一体化して楽しくライブが終われたので最高なラストだったと思います。
もう、ほんとセットリストを思い出しながら書いてるだけで泣けるし夢の中にいたような最高な時間だったなって思います。
セトリを改めてみると猫つながりで猫ちぐらと猫になりたい、有明ということで海が近いのもあり、魚とみなとをやったのかなと思いました。
横浜サンセットでも海を見に行こうとかやってましたしね。
誰でも知っているシングル曲を歌いつつ、マニアックな曲も歌って誰でも感動できるセットリストになっていたなって思います。
そしていい意味でゆったりめなセットリストというのは裏切られました。
ルキンフォーとか正夢とかもゆったりめに入るのですね(笑)
想像以上にゆったりではない楽曲も聴けたのでそこが良かったです。
個人的に特に嬉しかったのはあじさい通り、小さな生き物、魚、楓、ハネモノです。
でも生で聴いたらどの曲も最高で全てお気に入りになりました。
『猫ちぐらの夕べ』のMC
順不同で覚えてる範囲で書いています。
Twitterなども参考にしながら書いているので言葉が若干違ったりする場合もあるのでご了承下さい。
草野さんのMC
めちゃめちゃライブが久しぶりなんですよ。要領がわからなくなっています。基本的なことも。
空も飛べるはずを歌ってる時に揺れてる人がいて「よし、今日は君のために歌うぞ」って決めたんだ、どこの人かは言わないけど。
今年のヒットソングメドレーで香水とか歌いたかったんですがそれはやめてくれって言われました。
この会場は丸い感じがまさに猫ちぐらのようですね、猫ちぐらにこもって楽しい夜にしましょう。楽しい夜にしますのでよろしくお願いします。
今年で結成してから33年、デビューしてからは来年の3月で30年という節目になります。衰えを感じつつもここまでやってこられたのは皆さんのおかげです、ありがとうございます。
ステイホームでバンドバンとしての自分というより動物の森の住人としての自分の方が大きな存在になっていたが、このようにバンドバンとしての自分をよみがえらせてくれて感謝です。
ステイホームとはいっても宅配してくれる人とかスーパーの店員さんとか家から出なくてはいけない人がいて、色んな人の営みの中で俺は生きていたんだと改めて思いました。このような普段思わないことにも気づけたし、意義があったのかなって思います。
田村さんのMC
ようやくライブ感が戻ってきた、あぁ~~まだやりたい~!
いつものライブと違うと思ってたけどやっぱライブはライブだね。みんながいてくれる限りライブ。
楽しかったというより嬉しかった。
崎山さんのMC
なんかアクリル板があるんですけど(音の関係で)ソーシャルディスタンスみたいで。この中で叫んでやるぜみたいな。
ほんと緊張してたんですが最高のライブでした。
三輪さんのMC
歓声もいいけど心のこもった拍手って伝わるんだなと思った。
延期になったライブできるといいね、信じて待ってて下さい。
猫ちぐらの夕べのライブと配信動画の違い
2020年12月21日からは配信によって猫ちぐらの夕べのライブ映像が見られるようになりました。
私も現地には行ったのですが、やはり配信でも見てみたいと思い3度も見てしまいました。
現地にいて少し違うと思ったことや逆に映像を見て気づいたことなどを紹介したいと思います。
ステージ上の小さな地球
配信映像ではステージ上にあった小さな生き物のMVで出てくる地球の模型が何度か映し出されました。
あれ、こんなのあったの?ってなりました(笑)
現地ではけっこう前の方でステージが近かったのですが全く気づきませんでした。
アンコールの手拍子の長さ
これは明らかにカットされてました。
もう少しゆっくり時間をかけて手拍子が揃っていった感じです。
4、5分ほどでしょうか?
やっと揃った!という絶妙なタイミングでメンバー達がでてきたのでほんと感動モノでした。
田村さんのメンバー紹介中にはけた場所
愉快な仲間達の紹介中、田村さんがしゃべった後にはけたのですが、配信動画ではどこにいってしまったかは映ってません。
誰からも見えないところではなくステージ少し横の機材の上に普通に座ってました(笑)
疲れてしまったのかな?と現地は思ったのですが、配信でみると涙ぐんでいたし、きっと感極まって落ち着かせるためにはけたのですね。
迫力、感動、一体感
これは当たり前ですが、現地での迫力や感動、一体感は段違いでした。
あじさい通りの格好良さ、魚での夢の中にいるかのような幻想的な雰囲気、最後のハネモノでの手拍子、一体感、これらは現地にいなくては感じられないものだったと思います。
さいごに
とりあえずライブ後すぐに記憶が薄れる前に感情に任せて書いてしまったのでわかりにくい部分もあるかと思います。
とにかく猫ちぐらの夕べ、最高なライブでした。
今回は8823や惑星のかけらなど激しい楽曲はやらなかったので、そういう違う一面のスピッツも現地で見てみたいです。
これを機にスピッツライブにはどんどん参戦していきたいと思っています。