新幹線や在来線の車内で見かけるコンセント、スマートフォンのバッテリーがないときなどつい使いたくなりますね。
コンセントはお客さん用で使っていいものと業務用で使ってはいけないものがあります。
業務用のコンセントを使った場合はどうなるのかも含めて解説しています。
ファルコ
1970年生まれ。鉄道会社に入社し、駅員(1年)→車掌(3年)→運転士(30年)に従事。鉄道ファンだけでなく普段から電車を利用するすべての方が分かるような記事作りを心掛けています。
電車内で使っていいコンセント
新幹線をはじめ、在来線の特急列車など特急料金を払う列車の座席にはコンセントが付いていることがあります。
業務用などと書いてなければ使用できます。
電車内で使ってはいけないコンセント
主に普通の切符で乗れる普通列車にあるコンセントは使用してはいけません。
業務用であり、車内で掃除機等、機器を使うときに使用するコンセントになります。
基本的に使ってはいけないコンセントはむき出しにはなっておらず、カバーに業務用と書かれています。
ちなみに、少しずつですが丸ノ内線の車両など、通勤列車にもお客さん用のコンセントが付いてきているようです。
電車内でコンセントを使ってはいけない理由
他人の財物を窃取した者は、窃盗の罪とし、10年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処する
刑法第235条で定められており、実際にお店のコンセントでパソコンを充電して逮捕されたという前例もあります。
電流の変化があり故障の原因になる
鉄道会社によっては「故障の原因になるので使用しないでください」と注意書きされているコンセントがあります。
たしかに電圧の変化や停電の恐れはありますが、これはある意味脅しであり、本当に故障はしないのではないかと私は思っています。
新幹線や特急列車でコンセントが使用できることを考えると矛盾しますからね。
電車内のコンセントを使って逮捕される可能性は?
なくはないと思います。
運転士や車掌も人なのでいろんな人がいます。
悪質だと感じれば、指令所を通して警察に通報し、次の駅に着いたらそのまま警察に連行なんて可能性もあります。
スマートフォン等の普及により、電気を盗むのは犯罪だという意識が強まっているのも背景にありますね。
あとがき
電気くらいいいと思うかもしれませんが、物を盗るのと同等のれっきとした犯罪になります。充電したくても業務用コンセントを使うのはやめましょう。
鉄道会社としても通勤列車でコンセントが付いていくような流れがでてくれば、そのような問題も解決されますね。