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電車の運転士と車掌どっちが偉い?:あらゆる角度から徹底検証

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運転士と車掌どっちが偉いのか

今回は電車の運転士と車掌どちらが偉いのか?という疑問に、どちらも経験した私が正直にお答えします。

あなたはどちらだと思いますか?

理由も含めて徹底的に解説してますのでよかったら読んでみてください。


ファルコ

1970年生まれ。鉄道会社に入社し、駅員(1年)→車掌(3年)→運転士(30年)に従事。鉄道ファンだけでなく普段から電車を利用するすべての方が分かるような記事作りを心掛けています。

電車の運転士と車掌のどっちが偉いのか?

どこを比べるかによって偉い、偉くないという感覚は変わってきます。

まずは運転士、車掌の違いから見ていきましょう。

独り立ちまでの養成期間

運転士は学科講習3ヶ月、技能講習6ヶ月以上で長いと合わせて1年かかることもあります。

車掌は学科講習1ヶ月、技能講習1ヶ月~2ヶ月ほどと比較的短いです。

適性検査の厳しさ

運転士の場合、国交省の省令で視力や聴力、身体検査の結果が規定以上でなければ乗務できません。

車掌は運転士と違って省令の縛りは特にありません。

項目も運転士と比べて少ないですが、視力と聴力は運転士の条件をそのまま準用しています。

独り立ちするまでの難易度

運転士の方が難易度が高いです。

途中でリタイアする人も何人も見てきました。

しかし、車掌ではリタイアした人は見たことありません。

国家資格の有無

動力車操縦者操縦免許

運転士は動力車操縦者運転免許という国家資格がありますが、車掌はあくまで社内資格なので免許はありません。

知識の豊富さ

運転士は養成期間も長いので、車両や運転に関する知識量が車掌と比べて豊富です。

車掌は運転士と比べると私の感覚では2割ほどの知識かと思います。

ただし、切符など営業の知識に関しては車掌の方が豊富です。

主導権

基本的には運転士の方が主導権を握っています。

やはり、知識量が豊富なので車掌が運転士にどうすればいいですかね?というようにお伺いを立てることが多いように思います。

お客さんとの距離

基本的に運転士は運転に集中し、車掌がお客さんの対応をします。

車内放送もしているのでお客さんからすると車掌の方が身近なのではないでしょうか。

給料の高さ

運転士の方が高給です。

運転士になる方が難易度が高いのもありますが、仕事の中身も運転士の方が濃いです。

私の会社では乗務手当が月3万円くらいの差がありました。

電車の運転士と車掌のどっちが偉いのか?の私見

私は断然運転士だと思います。

お客さんからの距離が近いのは車掌ですが、運転士と比べると知識量でだいぶ劣ります。

ですので、非常時には運転士が主導権を握って判断することが多いです。

それだけでなく、運転士は国交省の省令で厳格に縛られていることも大きな点です。

眼鏡を忘れたり、携帯電話をいじったり、薬を飲んで運転すると全て省令違反となり、免許取消などの処分があります。

なるまでの大変さ、なったあとの責務の重さからいっても運転士かなと私は思います。

あとがき

今回は運転士と車掌どちらが偉いのか?という疑問についてお話ししました。

私は運転士と車掌どちらも経験した上で正直にお話ししましたが、車掌もプライドをもって業務にあたっていることも知っています。

運転士車掌が連携をとって安全を守るという意味では偉い、偉くないとか関係ないのです。

また、お客さんからすればお客さんと対応する機会の多い車掌の方が偉いと思うでしょうし実際そうなのでしょう。

結果、どっちが偉いかは考え方次第なのではないでしょうか。