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滝沢ガレソが拡散した撮り鉄:元電車運転士が思うこと

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滝沢ガレソ

March 21, 2024

スシローペロペロ事件など旬な話題をXに投稿する滝沢ガレソさんですが、今回は撮り鉄が電車運転士に対して罵声を浴びせる動画が紹介されていました。

元運転士として思うことを書いていきたいと思います。


ファルコ

1970年生まれ。鉄道会社に入社し、駅員(1年)→車掌(3年)→運転士(30年)に従事。鉄道ファンだけでなく普段から電車を利用するすべての方が分かるような記事作りを心掛けています。

最近の撮り鉄について思うこと

ごく一部だと思いますが、列車を撮影するために線路内に立ち入ったり罵声を浴びせたりする撮り鉄が全国ニュースになったりと、悲しいことが増えたように感じます。

やはり元電車の運転士としても、このようなニュースを見ると腹立たしいし悲しくもなります。

鉄道を愛してる方が多いことは嬉しいことなのですが、自分勝手な行動をするごく一部の鉄道ファンがいることは理解できないし、悲しいです。

鉄道会社からしても鉄道ファンは大事なお客さまではあると思いますが、駅や電車は公共の場でもあり、全てのお客さまに安全、安心して駅、鉄道を利用してもらうことが一番の責務なのです。

鉄道は鉄道ファンのためだけに走ってるのではありません。

鉄道員もすべてのお客さまに怪我をさせてはならないという大きな責任感をもって業務にあたっています。

ですので、鉄道員の注意を聞かなかったり、罵声を浴びせたりする行為はやめてほしいなと強く思います。

滝沢ガレソの今回の撮り鉄の罵声の動画ついて

ハイビームにして列車を運転している運転士に対して遅い、馬鹿などの暴言が吐かれています。

先ほどもいいましたが、鉄道は鉄道ファンのためだけに走ってるわけではありません。

撮り鉄のためを思ってライトを下げることよりも大事なことがあるのです。

ハイビームだと前がよく見えるだけでなく、お客さんへ電車の存在を早く知らせたりすることができるというメリットがあります。

歩きスマホ、ヘッドフォンをしている乗客が増えているのもあって運転士は細心の注意をしながらホームを進入しています。

私も白線の外側に撮り鉄がいて汽笛を鳴らしたら中指を立てられたことがあります。

なぜ、安全を守るという責務を果たそうとしているだけなのにこんな不快な思いをしなくてはならないのかと悲しくなりました。

こういう経験がある鉄道員も多いと思います。

注意の仕方や態度が悪い鉄道員がいるのは事実ではありますが、同じ鉄道を愛する鉄道ファンと鉄道員が感謝し合って鉄道というものが成り立っていけばいいなと切に思います。

線路内立ち入りなど罰則の可能性のある行為について詳しく解説してますのでよかったらどうぞ。

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